あわがのお部屋、最終章が実はメインです。
看護士あわがさんは、人一番強い気持ちをもって毎日猫さんたちに関わっています。とても心強いメンバーです。
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わが家の保護ねこさんのはなし④
前回までのおはなし、どうしてこのような気持ちになったのか‥‥
ここで働かせていただくようになって、もう3年目になります。
それまでは動物病院で、飼い主さんのいるねこちゃんたちに携わってきました。
野良猫さんは、本当にたまに来るぐらいで…
接し方も分からず、咬まれながらの診察でした(^^;
のらねこさんの手術室で働きはじめたころは、毎日大好きなねこさんにかこまれ、楽しくて仕方なかったです。
でも、日に日に飼い主さんのいないねこさんたちの過酷な現実を目の当たりにすることになりました。
オスねこさんは顔じゅう傷だらけ‥耳や舌が裂けていたり、膿が溜まって腕がパンパンに腫れていたり…
風邪をひいて、目ヤニで目が開かなくなり、鼻がつまって息のしんどそうな子猫たち。
捨てられたのかな?ご飯にたどりつけず、ガリガリに痩せてしまったねこさんもいました。
多く出会うのは、事故なのか、喧嘩なのか、尾先がちぎれて出血している子です。そのままにしているとばい菌が体中にまわり命に関わる可能性がありますので、断尾という処置をしてもらい、リターンになります。
みんなそれでも一生懸命生きています。
次第に、ここに連れてきてもらえるねこさんたちは、幸せなんだな…と気づきました。
毎日ご飯をあげに通ってらっしゃる方たちに見守られて、「できることしてやってー!」と言ってもらえること。
簡単に言えることではないと思うのに、皆さま、猫さんたちのためにそうおっしゃいます。
のらねこさんたちに携わる人たちの想いは、とても強く、温かい。
辛い思いをするねこさんたちをなくす!
そのために今できること。
微力ながら自分も役に立ちたい、一員になりたい思いが背中を押した気がします。
それが今回のおはなしのきっかけでした。
完